お葬式が終わり自宅には故人さまが帰ってこられました。
故人さまは四十九日法要までの間、生前お世話になった方に挨拶まわりにいかれるそうです。ご家族やご兄弟、仕事でお世話になった方のもとへ行ったり、思い出の場所に行かれるそうです。
自宅用の祭壇は後飾り段(あとかざりだん)といい、四十九日法要を迎えるその日まで一緒にお過ごし頂きます。四十九法要当日は、本堂等で法要を行った後、その日に納骨の儀を済ませます。
後飾り段は「法要までの間の故人さまの仮のお住まい」と思って頂いて結構です。お墓にいかれるまでのわずかな時間となりますので、むかしの事を思い出して話かけてあげたり、生前大好きだったごちそうを出してあげるのもいいでしょう。御姿は見えませんが日常生活となんら変わらないのです。
香食(こうしょく、こうじき)、また食香(じきこう)という仏教用語をご存知でしょうか?亡くなられた方は香をお召しになり空腹を満たすと云われております。ごはんと同じ役割を果たすと考えられています。菩提寺のご住職から献香(けんこう)としてお線香をもらった方もいらっしゃると思います。これは亡くなった方にお召し上がりください。今までおつかれさまでしたというご住職からのお気持ちです。時間に余裕がある方は朝昼晩。ご負担のない様にお願いします。故人さまも「無理はしなくていいよ」とおっしゃるのではないでしょうか?
すこし不思議な話をしますが、わたしは亡くなられた方と会話ができる方とお会いした事があります。
聞く耳を持たないとなかなか理解し難い事ですが、「あなたは葬儀屋さんなんだから一番遺族に伝える機会があるでしょ?最近は供養の仕方が間違っている。だからちゃんと伝えてほしい。子孫繁栄のためになるのだから」と頼まれたのです。
この様なことを会社としてお伝えする事も悩みましたが、ご供養をお手伝いさせて頂く立場としましても、こういった方のアドバイスを皆様にお伝えすることも役目だと思い書き記します。
その方曰く。亡くなられた方は、、
次回に続く